天気がいいので仕事したくない

天気がいい日は仕事をしたくなくなる。ベランダに射し込んでくる太陽光が繰り返す陰陽のせいで、まったく仕事に行きたくなくなる。

オフィスにいると臓器は腐る。重篤な花粉症を患っているので常に呼気はプリーツマスクにフィルタリングされているし、虹彩ブルーライトによって攻撃され続けている。普通に過ごすよりもずっと多く皮脂が浮かんでくる気がする。仕事が終わるとあぶらによって首から上はしなしなになってしまっていて、マスクの中は排気ダクトのように汚染されている感じがする。

なのでサボった。歯を磨いて寝癖を直してから上司に遅れると連絡して、寝たりヤクルトを飲んだりして過ごした。

過ごしたので過ぎて、家を出て、電車に乗った。そうして、梶井基次郎の檸檬を読んだ。俺は本当は路地を歩いたりしたいのになんでや、と関西弁で思っていた。

 


「じゃっ夏なんで」かせきさいだぁ